早春の棚田(明日香)

穏やかな陽射しの日曜日、この日は三角点を訪れる 「山歩き」 の日でした。

近鉄桜井駅からバスで多武峰(とうのみね)まで行き、そこから一等三角点のある竜門岳(904m)に登る予定でした。

家を出るのが遅れてしまったので、多武峰まで車で行ってみんなを待っていたのですが、

来たバスからは、知らない男性のハイカーが3人降りただけ、 え!何で?・・ 今何が起こっているのか 飲み込めない。

バスの時刻表を見ると、次は2時間後にしかバスは来ない。

日にちを間違えたのか、いやいや そんなはずはない。 

何かの都合で、他の登山道から登ることになったのか?

考えてもわかるはずがありません。 集合場所に行かなかった自分が悪いのですから。

今日はお天気もいいし、それほど寒くないし、お弁当も 熱いお味噌汁も持ってるし・・  一人で歩くことにしました。

でも、さすがに たった一人で竜門岳に登る勇気はありませんので、車でそのまま峠を越えて明日香にでました。

多武峰から談山神社を通り過ぎて、下って行くと のどかな山間に棚田が広がっています。

ここは明日香村阪田地区、道の横に10台ほどの駐車スペースがあったので車を止めてリュックを背負い、歩くことにしました。

 

明日香村を見下ろしながら、のどかな風景の中 棚田を登っていくと、 「都塚古墳」 がありました。

明日香には、高松塚古墳や石舞台古墳のように名前の知られた大きな古墳の他に、このような小さな古墳がたくさん点在しています。

横穴式の古墳で、6世紀後半のものだそうです。

明日香の中心部から離れているせいか、この辺りを歩く人はほとんどいません。

古墳の横に 「くつな石」 の立て札が立っています。 
    

 

★~ ★~ ★

この巨石に目を付けた石屋が、石を切り出そうと鑿(のみ)で、
「コン!」と一打ち・・・すると、石の割れ目から赤い血が流れ出し、
傷ついたヘビが現れた。
驚いた石屋はそのまま逃げ帰ったそうな。
ところが、その夜からひどい熱と腹痛におそわれ、とうとう亡くなってしもうた。
村人たちは、これを「たたり」と恐れ、敬い、
この石を、 「神の宿る石」 として祀った。

★~ ★~ ★

 

古墳の他に見るものもないし、矢印に向かって歩いていくと、棚田から薄暗い山の中に入っていきます。

ちょっと気味が悪いし、あたりには誰もいないし、ここまで登ってきたことに後悔しながら、

でもあと100メートルって書いてあるし、思い切って山の中に入って行くと、 切ったような跡がある、大きな石が祀ってありました。

両手を合わせて、そそくさと降りてきました。  ようやるわ!って思いながら・・・


車に戻って地図を見ると、石舞台古墳が近いらしい。5分も歩くと、石舞台古墳の裏側にでてきました。

いつもは正面から来るので、駐車料金を払い、拝観料を払って古墳に入るのですが、

裏側にまわると、古墳の中には入れないものの ここは絶好の撮影ポイントで、よく見かけるポスター等の写真はここから撮ったもののようです。

古墳を見下ろしながら、日当たりのいいベンチでお弁当をひろげました。

子供達が小さかったころ、この古墳は
田んぼの真ん中にあって、囲いもなく、
自由に入って遊ぶことができました。
世界遺産になると、そうはいかないのですね。

しばらく休憩してからもう一つの棚田、稲渕地区に向かいました。

春には菜の花や、緑の水田、そして秋には彼岸花が棚田の渕をいろどり、

かかし祭りも行われて、カメラマンでにぎわう所です。

 

もう少しすると、黄色い菜の花の長いうねが見られるのでしょうか。

その頃にまた来てみたいと思いながら歩いていると、

見つけました、暖かい陽射しがふりそそぐ道端に

オオイヌノフグリがかわいい花を開いていました。

春ですね~。

 

飛鳥川を流れる水も、柔らかい日差しをうけて冷たさを感じさせません。

 

その飛鳥川に、魔よけなのでしょうか、長~い 「雄綱」 がかけられています。

    毎年成人の日に新しく架け替えられるそうで、

真ん中にぶらさがっているのは、男性のシンボルだとか。

 

 

飛鳥川をさかのぼると、雌綱もかかっています。

                                                  

 

 

一人でいっぱい歩きました。

予定通りにはいかなかったけど、これもまた 「良し」 としましょうか。

遠くに大和三山の一つ、橿原神宮のある畝傍山、そして左奥には二つこぶの 「二上山」 すばらしい景色を見ながら帰路につきました。

家に着くと、入っていましたよ~、  昨夜のうちに留守電が・・・

「先生の都合で、明日の竜門岳登山は中止です」 ・・・ と。  残念! 見逃していました。

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早春の棚田(明日香) への16件のフィードバック

  1. fujim より:

    先日、小太郎さんのところで明日香村の写真を見た時に、 子供たちが来ていて、 「明日香村! 行きたいと思ってるのにまだ行ってない!  猿石やら、 亀石もあるはず」などと言っていましたが、 こんなことについては子供の方が私よりモノシリで、 私はついて行くだけですけどね。明日香の名前がぴったりの景色が広がってますね。  この日はコスモスさん、得した気分の一日だったような・・・・^^。石舞台古墳のところへは、 凄く歩かないといけないのですか? 旅行者が気軽に行くこともできるのですよね? どうなんでしょう。前↓の春日大社の万燈籠の写真、 幻想的なという写真2枚、いいですねぇ! 赤く見える灯と白く見える灯、どちらもちゃんと感じが伝わってくるなぁ と思いながら見ていましたよ。

  2. saganhama より:

    こんばんは(^ー^)ノ今回の写真は新しいデジカメで撮影されたんですよね。良く撮れてますね。田んぼと青空、蝋梅と棚田、絵になる風景を何時もながらに上手く撮られているのに脱帽です。飛鳥川の「雄綱」「雌綱」の様な風習は日本全国にありますが、子孫繁栄と五穀豊穣を願うっていうの同じ様で。。。雌綱は仏式で雄綱は神式で綱賭けが行われるそうですが、いったいどうしてなんでしょうね?留守電で中止の連絡ですか!せめてメールにしてくれればと思いましたが、そのお陰で飛鳥の散策が出来たからコスモスさんにとっては不幸中の幸いだったのかなぁ~?訪ねるhamaも飛鳥の散策が楽しめて良かったですよ(^_-)—☆大和路の山並みは優しい感じがして良いですね。

  3. 猫と薔薇と私と より:

    石舞台の辺りにレンゲが一杯咲いていたのを思い出します。 料金取るんだぁ。ひえぇ~。私らが行ってた頃 そんなものなかったし よじ登ってもなんともなかったし。 古墳だって解ってたから 発掘やってたからには 上って確かめる必要あったもんね。 単に 誰が一番早く登ったかを競争しただけなんですが。奈良って 遊ぶに事欠かないんですよ 周り整備されてて広いから 走り回るのに最適でした。 今は 世界遺産ともなると 勝手は出来ないって事ですね ちょっと寂しい。 「明日からはふたかみ山を妹背とみん」 の 歌が思い起こされます。飛鳥川を越えて どんな恋歌が流れたんでしょうね。 一人で歩いても 絵になる風景ですね 棚田 懐かしい。  

  4. コスモス より:

      fujimさん、こんばんは。 石舞台古墳へは、近鉄の橿原神宮駅や、飛鳥駅からバスが出ていますので、気軽にいけますが、明日香を全部まわるには、車を使うか、一日 ハイキングをするつもりで歩かないと無理です。駅前に貸し自転車屋さんがありますので、自転車でまわる人も多いです。せっかく明日香に行くのなら、猿石も亀石も、聖徳太子の生まれた橘寺や日本最初のお寺、飛鳥寺もみたいですものね。春日大社の万燈篭があった翌日の朝日新聞に、とってもきれいに撮れた燈篭の写真が載っていました。こんなふうに撮れたらいいのにな~、ってうらやましかったです。

  5. コスモス より:

       saganhamaさん、こんばんは。 前の写真とあまり変わらないでしょう?メーカーがいっしょだから、色も写り具合もよく似ています。雌綱のアップの写真は、これだけズームにすると 前のカメラだとかなりぼやけていましたが、このカメラの方がきれいに撮れています。前のと比べると、ちょっと大きくて、ちょっと重いのですが、山歩きには、胸のポケットに入る大きさじゃないと持って行けないので、これが限度です。 最近は携帯ばかりで、家の電話はあまり使わなくなってしまって、電話機にカバーをかけていたので、留守電ランプがついてるのに気がつきませんでした。お天気も良かったので、中止になるなんて考えられなかったものですから。

  6. コスモス より:

      猫と薔薇と私と・さん、こんばんは。 そうそう、この辺りに 昔はれんげ畑がいっぱいありましたね。子どもが小さかったころ、橿原神宮に住んでいましたので、明日香にはよく連れて行って遊ばせました。あの頃は、自由に入って遊べましたね。今では 高松塚古墳も、石舞台古墳も、きれいに整備されて、公園ができて 拝観料もいって、まったくの観光地になりました。 猫薔薇さんって、ほんとにいろんなことをよくご存知ですね、感心します。

  7. abend より:

    飛鳥のあたりは 不思議な石がたくさんありますよね。奈良 不思議な魅力がありますね。棚田 作られる人大変だろうな~っていつも思ってしまうんです。^^

  8. Pu'uwai より:

    コスモスさん 「ようやるわ」 もう拍手パチパチ一人でもハイキングできるなんて凄いパワーですね。もう感歎、、、、とにかく凄いとしか言いようがない。こんな長閑な光景を見ながら歩いたんですね。 見せて頂けるだけで嬉しいです。私、一人では絶対恐くて行けない。迷ったらとか痴漢にあったらとか先ずそれを考えちゃいます。コスモスさんは偉い・感心します。

  9. コスモス より:

       abendさん、お返事がずいぶん遅くなってしまって、ごめんなさい。 そうそう、特に明日香辺りには 「不思議な石」 が多いですね。棚田はずっと登りですからね、たまに遊びに行くのはいいけどそこで作業されてる人は苦労が多いでしょうね、機械も入れませんからね。

  10. コスモス より:

      Pu\’uwaiさん、おはようございます。 出来ることなら、一人でも山に登りたいのですが、悲しいかな 人に出会うのが恐いです。団体で登ってる時は、他の登山者に出会うのがうれしいのにね。なので、一人の時は神社やお寺や公園に限られてしまいます。

  11. そのちゃん より:

    まぁ・・・中止だったんですか。一人で不安なハイキングでしたね。石舞台古墳は有名ですね。子供の時、遊んでいた古墳が世界遺産だなんてすごい!晴れやかな早春を感じさせる写真はどれも素敵ですね。心がす~っとした気分になりました。春日大社の提灯、可愛いかったです♪それから、↓大きな木は桐かも知れません。うちの庭に植わっていた桐の木に、黄色いぼんぼりみたいなのがなっていました。根っこがすごくて水道管を破裂させてしまったので、切られてしまいましたが。勢いのある木ですよ。

  12. jazzy より:

    コスモスさまこんばんわご無沙汰しています一人でのハイキングになったのですかでも一人自由気ままなハイキングは少し素敵な感じに見えますね奈良のこののどかな雰囲気の中に2000年近く前から大きな都市国家が存在していて、と考えると長いときの流れを感じられますねそうだ、まだ今年になって奈良の探検をしてないんだ、また時間を取って行かなければ;笑)京都の北野天満宮もウメの香で酔うくらいでした早春ですね、少し暖かさが恋しくなってきました

  13. コスモス より:

    そのちゃん、こんばんは。 どちらかというと 一人が好きな私ですから、自由気ままに歩けて楽しかったですよ。明日香の近くに住んでいましたからね、子供達が小さかった頃はよく遊びにいきました。今のように道路も整備されていませんでしたし、おみやげ物屋さんも、食堂もなくて、まわりは、れんげ畑や菜の花畑の広がるのどかな(今でものどかですが)所でした。 ↓の大きな木ね、あれは 「センダン」 という木でした。桐の木も黄色い実をつますね。え! 水道管が破裂? 木の根っこの勢いはすごいですね。

  14. コスモス より:

       jazzyさん、こんばんは。 私の方こそpcから遠のいてしまうことが多くて、お伺いできなくてすみません。こんな時は、一人でも山の中に入っていける男の方がうらやましいです。梅が今見ごろですね、もう少ししたら桜の時期、今年のお花見はどちらに行かれますか?とっておきの場所があったら 教えてくださいね。

  15. KEN16 より:

    コスモスさーん…ご無沙汰しております 早くから飛鳥の里は明るい日が射してましたが、そんな山奥の方まで春を迎えに行ってたのですねーェ!今頃は石舞台のそばの桜の蕾はだいぶん膨らんで花が咲く頃になっているのでしょうね?棚田も日毎に緑の葉増えてきていることでしょうか?またまた三角点探訪のいい季節になりましたが、寒さの抜けない日が続いてます。お風邪には気をつけて、またまた・・・

  16. コスモス より:

       KENさん、お返事がたいへん、たいへん遅くなってしまって、すみません。 アハハ、お察しの通り風邪をひいておりましたです、ハイ。今日はとってもいいお天気なのに、風が冷たくて・・桜も咲き始めたのに、家の中に閉じこもっています。 一ヶ月以上ブログをほうりだしていましたが、そろそろ復活しようと思っています。KENさんちにも、また伺いますね。

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