北アルプス登山 その1

★~★  西穂高岳・独標  ★~★

西穂高岳はずっと以前から、一度は登ってみたいあこがれの山でした。

十数年前、職場の仲間が登ったのに、私だけ仕事で休むことができずに断念。

そして数年前は電車の切符も購入し、山小屋の予約もできていたのに台風で中止。

年とともに体力も、体のバランスにも少しづつ不安を感じるようになり、険しい岩稜が続く西穂高岳はあきらめていました。

ところが、いつもの山仲間と 「劒岳、点の記」 という映画を観に行った時のこと、

西穂の途中にある独標までなら、初心者向きのツアーがあるから行こうということになりました。

おりしも北海道のトムラウシで大変な遭難事故が発生、しかも私たちが行くツアーと同じツアー会社

中止になるんじゃないかと不安でしたが、予定通り出発することが出来ました。

★~ ★~ ★

西穂高には、新穂高温泉からロープウェーで一気に二千メートルまで運んでくれます。

一般の観光客はここで笠ガ岳や穂高の山々を眺め、アルプスの雰囲気を味わうことができます。

8月の初め、梅雨は明けたもののお天気が今一つすっきりしません。

ガスにすっぽり包まれ、今にも雨が降ってきそうな中、ザックカバーをつけての出発になりました。

樹林帯のアップダウンを繰り返しながら西穂山荘をめざします。

 

湿った草の陰でひときわ目立っていた ギンリョウソウ、

葉緑素を持たない、なんとも不思議な植物です

登山道を一時間半登り、最後の急坂に汗を流し、樹林帯をぬけたところに 「西穂山荘」 があります。

土曜日とあって、休憩をとる登山客でいっぱい。

ここからはハイマツの間をぬうように登山道が続きます。

ハイマツの中には、シャクナゲがかわいい花を咲かせていましたが、ツアーの悲しさ、

途中で立ち止まることが出来ず、急いでシャッターを切ったのですが、ピンボケでした。

  ハイマツ                                ゴゼンタチバナ
  

「晴れてたら、暑くてしんどいやろね~、曇っててよかったね」 

なんて負け惜しみを言いながら、ひたすら登ります。

尾根を境に右側はガスで何も見えませんが、左側はガスの切れ目から上高地がよく見え、

焼岳の噴火で梓川がせき止められて出来た大正池、そこから流れる梓川、

緑の中に浮かび上がる、赤い屋根の帝国ホテルを、はっきり見ることができました。

 

晴れていれば、ガスの向こうに茶色い岩肌の焼岳が、こんな風に見えるはずです。

 
                                「ヤマケイジョイ」 から写真をお借りしました。

ゴロゴロとした石が広がる、歩きにくい登山道を一時間ほど登ってきました。

リュックをおろして、水分を補給し、行動食を食べて一休みです。

 

座り込んで、汗をふきながら周りを見ると、岩の間に可憐な高山植物が咲いています。

イワツメグサ                                イワギキョウ
    

はるか向こうに、これから目指す独標と、とがったピラミッドピークが見えてきました。

楕円形の独標にはたくさんの人の影が。

この辺りから、険しい岩場の登りになります。

昭和62年、長野県松本高校の生徒が落雷に会い、12人の犠牲者が出たのが、この独標の下だったそうです。

突然の雷に会うと逃げ場のない所です。

前を行くお二人さん、岩場でのステッキは危険ですよ。

ステッキはリュックにしまって、両手、両足でしっかり 「三点確保」 で登らなくちゃね。

後を登る方が注意しましたが、リュックを持ってないのでしまうところもなく、もてあましてる様子でした。

十分に日帰り出来る距離ですが、天候が急変したら大変なことになりかねません。

山を甘く見ると恐いです。

 

狭い頂上は 「満員御礼」 ゆっくりしてる訳にはいきませんが、

記念写真を撮り、しばし登り切った満足感にひたりました。

独標からは、やせた岩稜といくつもの険しいピークを超える、西穂高岳への道が続きます。

晴れていれば、標識の後にはいくつものピークを超えた先に西穂高岳が見えるはず、

この目で見たかったのに残念です。

 
                                              ヤマケイジョイより

登りも大変だけど、下りは登ってくる人と交差してもっと気を使います。

 

 

振り向くと、ガスに隠れて見えなかった、あこがれの西穂高の山頂、じゃなくて、

これは手前のピラミッドピークかな~、顔を見せてくれました。

下山して平湯温泉の宿に着いたとたん、大きな雷鳴と共に夕立のような激しい雨が降ってきました。

下りで出合った人、遅い時間の登りだったけど、山荘に着いたかな~。

疲れた体を温泉でゆっくりほぐし、明日の登山に備えて早く休みました。

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北アルプス登山 その1 への4件のフィードバック

  1. abend より:

    本格的な登山って感じ。すごいですね~^^景色 晴れてたら素敵なんでしょうけど、こういう雰囲気も登山しないと味わえないものですもんね。

  2. saganhama より:

    (*゜ー゜)vオハヨ♪ございます。お山の上からの雄大な風景、登らないと見れないのに、写真で見せて頂き<(_ _*)> アリガトォ です。それにしてもお山の上も混雑してますね!!中には自然の力を甘く見てる人もいるようで・・・・あれ程メディアで報道してるのに聞く耳持ってないのでしょうか?登山道も見えないところで、一生懸命整備されてる人が居られるから利用できるって事等も考え、登山すると言う行為をもっと大切にすべきだと思うし、して欲しいですね。コスモスさんとは逆のルートなのでしょうか?女房殿は上高地から涸沢、前穂高、奥穂高ルートをの経験が有ってコスモスさんの写真を見て懐かしがってますよ。次回の記事に待ってますよ。自分では絶対に撮れないフォトが楽しみです。

  3. コスモス より:

       abendさん、いつも有難うございます。晴れていれば、北アルプスの山々が見渡せて、別世界に来た気分になれるのですが、ガスがかかっていても、雨が降っていても、また違った雰囲気が味わえるんですよ。

  4. コスモス より:

       hama²さん、こんにちは。 初心者向きのコースですし、土曜日だったのでメチャメチャ混んでました。独標から 西穂高の頂上に向かっていけば、静かな山が味わえるのでしょうが、ここから先は、上級者向きの岩場がつづきます。行きたいのはやまやまなれど・・もうあきらめました。行っていけないことはないのでしょうが、何かあるとたくさんの人に迷惑をかけるので、もう行けないですね。どこの山にいっても、ハイキング感覚で来てる人はいますね。岩場でステッキを使わないのは、基本中の基本なんですけどね。私もケロちゃんと同じコースで、奥穂高に登ったことがありますが、奥穂と比べると、西穂高・独標コースは、体力度、技術度ともずっと低いところです。

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