大峰山脈・釈迦ヶ岳

 
 南の熊野(三重県)から北の吉野(奈良県)まで続く、大峰山脈の全山縦走することを奥駈け(おくがけ)といいます。
山伏たちは、総延長180キロの険しい山脈を8泊9日で駈け抜ける荒行をされるそうです。
そんな奥駈けの道のひとつ、釈迦ヶ岳に登ってきました。
 
同じ県内とはいえ南の端の奥深い山の中、電車とバスを乗り継いで家から登山口まで3時間半かかりました。
先日大台ケ原に行った時は、車酔いで大変つらい思いをしましたので、今回はしっかり「酔い止め薬」を飲んで備えました。
以前、テレビカメラの前で起きた大規模な土砂崩れの映像が何度も放送されました。
復旧工事が進んでいる現場を通り、険しい山道をマイクロバスで進みましたが、
土砂崩れの多い危険な道なので、バス会社の方が四駆で先導してくださいました。
 
奥駈けの道は、新鮮な空気と緑がいlっぱいで、少々の登りも苦になりません。
 
 
 山を登る道中、夏の花はすっかり影を潜め、秋を代表するトリカブトの花がたくさん咲いていました。
猛毒の根っこを持つこの花は、紫に近い青のとてもきれいな花です

 
 頂上に近づいた頃、釈迦ヶ岳とならんだで、とがった大日岳が見えてきました。
 
 
1800メートルの山頂には、3,6mの釈迦如来像が立っていますが、
ここ数年は傾斜が強くなり、倒壊の恐れもでたために83年ぶりに修復され、8月末に開眼法要が行われました。
解体した像をおろすのも持ち上げるのも、すべて人力で和歌山県新宮市の山岳愛好グループの方が奉仕されたそうです。
 
 
弥山、八剣山、行者還岳、山上ヶ岳など、大峰の峰々が連なってますが、残念ながらガスがかかって きれいに見えません。
 
 
下り道、すぐ近くを私達に驚く様子もなくゆっくり歩いて行く鹿の親子に出会いましたが、
残念、フイルムを全部使い切ってしまって写せませんでした。
朝早く出て、帰りも遅くなりましたのでとても疲れましたが、自然の中での疲れは心地よいものです。

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大峰山脈・釈迦ヶ岳 への12件のフィードバック

  1. ゆん より:

     コスモスさん、こんにちは~~
    熊野古道、行ってみたいところです。
    いろんな写真を見て、あこがれています。
    『奥駆け』というんですか、180キロとはすごいですね!
    釈迦ケ岳、気持ちのいい登山道ですね!いいですね~~
    トリカブトも見事に咲いて、秋の山を感じてこられ、よかったですね。
     
    デジカメちゃん、まだ直らなかったんですか?久しぶりのフイルムカメラ?
    鹿の親子、残念でしたね~

  2. コスモス より:

    ゆんさん、いつもおこしいただいて有難うございます。
    世界遺産に指定されてから、熊野古道が脚光をあびるようになりました。
    いろんなパンフレットに載ってるのは、ほとんどが一般のルートです。
    熊野三山に詣でるための道を「熊野古道」といいますが、何通りかのルートがあって、その中のひとつで、
    修験道の修行場として開かれた道が、奥駈の道です。険しい大峰山脈を縦走します。
    この道を通るのは、山伏かよほど健脚な山の好きな人でしょうね。
    私達はその中の一つの山、釈迦ヶ岳に登りました。
    お花はトリカブトしか見ませんでしたね、ゆんさんの岩手山の数々の写真、ため息がでます。
     
    デジカメ、やっと修理から帰ってきましたが、この時は間に合いませんでした。
    フイルムカメラは面倒ですね、ピントもうまく合ってなかったりして、ダメです。

  3. 愛月 より:

    奥駈けの道、釈迦ヶ岳は、山伏たちが荒行をされる険しい道のひとつなんですね。
    広くて、深い景色ですね。
    遥かに見える、頂点を指すかのような、とがった大日岳は、絵になりますね。

    そして、トリカブトの青い花は、やはり秋を感じますね。今回も雄大な冒険をなさいましたね!
    コスモスさんは、日頃の些細な事など、無言で流しておしまいになるのでしょうね。
     

  4. コスモス より:

     まるちゃん、おはよ~う!
    とんでもないですよ~、毎日 ちまちま! せこせこ! と過ごしておりまする~。
    だからこそ、雄大な自然にあこがれるのかな~。
    まるちゃんのコメント、私の言いたいことをぜ~んぶ言ってくださいましたよ。
    ありがとう~ね。

  5. KEN16 より:

     お元気ですね、またお山へ登ってこられたのですね!
    ”大峰山への奥駈け”釈迦岳へご案内いただき感謝しております。
    コスモスさんの決断と行動力に応援歌を歌いたくなりました。
    涼しくなった林間の空気、青いトリカブトの花に深山の風を感じました。
    さらに自然の生気をいただきました。ありがとうさん、ご苦労さまでした!

  6. ゆん より:

     こんにちは~
    1800メートルの山の上に、3,6mの釈迦如来像、驚きと安らぎを感じますね。
    山は、昔から信仰の山といわれているみたいですね。
    最近山に行き始めて感じます。
    昔は、各地で、生活に密着していたんでしょうね。

  7. コスモス より:

     KENさん、こんばんは~!
    山の中を歩くことが、私の元気の源なんです。
    同じように自然を愛するいい仲間がたくさんいることも、私を幸せにしてくれます。
    できるだけ長く山歩きが出来るように、元気でいたいと思ってます。

  8. コスモス より:

    ゆんさん、こんばんは~!
    山は信仰の対象になってることが多いですね~。
    大きな山には、だいたい神社があって神様が祭ってあったり、釈迦ヶ岳のように仏像があったりします。
    早池峰山の信仰は何でしょう、変わった祭り方がしてありましたね。 

  9. のら より:

    おはよー コスモスさん!
    大峰の原生林がきれいですね。
    すがすがしい空気が伝わってきますよ。
     
    もう長い間奥駈の道を歩いていないです。
    最後に弥山、八経に登ったのが5年ほど前で釈迦はその3年前くらいでしょうか。
    そのときは前鬼口から行ったんですが殆どが雨に祟られました。出発時の大阪は晴れていたんですけどね。
    連れて行った息子には「あっちに弥山が見える(ハズ)、こっちに大日が見える(ハズ)」と解説していました。
     
    お元気で行動力のあるコスモスさんに習って行ってみたくなりました。
    最近、体力に自信が・・・・。
     

  10. コスモス より:

     のらさん、おはようございます!
    最近は朝がとってもさわやかで気持ちがいいですね、日中は相変わらず暑いけど・・
    今年の夏は暑さが厳しかったから、体調をくずされた方も多かったようです。
     
    奥駈の道は、整備された公園のような美しさがあります。
    初めて弥山に登った時は、こんな奥深い山の中なのに大変なんだろうな~って思ったものでしたが、
    これがぜ~んぶ自然に出来た風景だと知ってから、奥駈の道に魅せられるようになりました。
    この辺りはほんとに雨が多くて、出かける時どんなに晴れてても、雨具は忘れることができません。
    せっかく登っても、他の山が見えないのは、ほんとにがっかりですね。
     
    これほどの山に、自分だけではとても行けないのに、一緒に連れて行ってもらえる仲間に感謝してます。

  11. jazzy より:

    こんんいちわ、コスモスさん
    いつまでも暑いですねー
    釈迦ケ岳の仏像あげるのは大変な作業だったでそうね
    新田次郎さんの「強力伝」思い出しました
    2枚目のお写真のトリカブト色がとても濃いですね、きれいなお花です
    余談ですがトリカブトの根茎は「附子(ぶし)」といって漢方にも使われます
    主要な成分はaconitine(アコニチン)というアルカロイド(窒素を含む一群の有機化合物で、主に植物体から単離される塩基性物質)でアルカロイドは大変生理活性の強い物質が多いです。
    中枢神経、自律神経、運動神経、知覚神経など神経系に作用する物資が多いです
    コーヒーに含まれるcaffeine(カフェイン)もそうですよ
    キンポウゲ科の植物達は生理活性の強い物質を持つものが多いです
    薬品としてもいろいろと恩恵を私たちは受けていますよ
     
    奥駆けは山上ケ岳~弥山まで行ったことがあります
    まさに修験道の道っていう雰囲気がありますね
    狼平でキャンプをして八経ケ岳も行きました
    エンノオヅヌって考えたらすごい人物だったんでしょうね

  12. コスモス より:

     jazzyさん、こんばんは!
    今日は暑かったですよ~、堺で35度ですって!
    もうそろそろ涼しくなってほしいですね。
    小さなリュックを背負って登るのもたいへんなのに、お釈迦さまを背負ってどうして登ったんでしょうね。
    釈迦ヶ岳は最後の登りがしんどかったです。時間があまりなかったこともあって、途中でリタイヤした人もいましたよ。
    トリカブトはやっぱり薬草なんですね、
    毒のある植物は薬として使われると聞いていました。
     
    山伏の人達が、文字通り大峰山を駆け抜けるのをテレビで見たことがありますが、
    役ノ行者もこの人達のように、山から山へと駆け巡っていたのでしょうね。

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